「安定していない」と言われたとき、何を見直すべきか|評価の視点から整理する

安定していないと言われたときに、身体の状態を評価する視点を示すイメージ

「安定していないですね」と言われて、納得できなかった経験はありませんか?

  • 体幹が不安定ですね
  • 安定性が足りません
  • もう少し安定させましょう

運動指導やリハビリの場面で、
こうした言葉をかけられたことがある方は少なくないと思います。

ただ、そのときに

  • 何が
  • どう
  • どの場面で

不安定なのかまで、
きちんと説明されることは意外と多くありません。

「安定していない」という言葉は、
実は評価のスタート地点にすぎません。

安定していないと言われたが理由が分からず戸惑っている場面のイメージ

「安定していない」は、原因ではなく結果

安定していない状態が原因ではなく結果として現れることを示すイメージ

安定していないと言われると、
つい「安定性を高めなければ」と考えてしまいがちです。

しかし、安定とは
ある状態を指す言葉ではなく、結果として現れるものです。

この考え方については、
姿勢・感覚・動きの視点から整理した記事で詳しく触れています。

👉
安定している、とはどういう状態なのか|姿勢・感覚・動きの視点から整理する

安定を「結果」として捉えると、
評価の役割は
安定していない“理由”を探すことだと分かります。


まず見るのは「姿勢」か、「動き」か

立っている姿勢と歩行動作で安定の見え方が変わることを示すイメージ

評価の最初の分かれ道は、
どの場面を見ているのかです。

  • じっと立っているとき
  • 歩いているとき
  • 片脚になるとき
  • 動き出す瞬間・止まる瞬間

同じ人でも、
場面が変われば安定の見え方は変わります。

例えば、

  • 立っているときは安定して見える
  • でも歩くと左右差が目立つ

というケースも珍しくありません。

「安定していない」という評価は、
どの場面を切り取った結果なのか
整理するところから始まります。


安定性を評価するときの3つの視点

安定性を評価するために複数の視点で身体を観察するイメージ

安定を評価するときは、
次の3つの視点で整理すると、話がシンプルになります。


支えられているか(支持)

足と床の関係から身体が支えられているかを確認するイメージ
  • 足と床の関係
  • 身体を預けられている感覚
  • 環境に対して無理をしていないか

安定は、
身体単体で成立するものではありません。

床や椅子など、
環境との関係が変わるだけで
安定の感じ方や見え方は大きく変わります。


感じ取れているか(感覚)

体重のかかり方や関節の位置を感じ取る感覚に注目したイメージ
  • 体重がどこに乗っているか
  • 関節がどの位置にあるか
  • 動いている感覚が曖昧になっていないか

実際の動きが大きく崩れていなくても、
感じ取れないことで不安定に感じる
というケースもあります。

これは、
不安定になっているのではなく、
不安定に“感じている”状態かもしれません。


切り替えられているか(制御)

動きの中で力の入れ方や姿勢を切り替えている様子を示すイメージ
  • 力を入れ続けていないか
  • 必要な場面で、必要な部分が働いているか
  • 動きの中で調整が起きているか

力を入れ続けることで、
一時的に安定して見えることもあります。

ただし、その安定が
動きの変化に対応できるものか
という視点で評価することが重要です。


評価が整理されないまま運動すると起きやすいこと

評価が整理されないまま運動すると力みや左右差が出やすいことを示すイメージ

評価が曖昧なまま運動を始めると、

  • 頑張る方向がズレる
  • 力みが強くなる
  • 左右差が強調される

といったことが起こりやすくなります。

これは、
努力不足ではなく、
整理する順番の問題であることがほとんどです。


まとめ|「安定していない」は、整理の入口

安定していない状態を判断の入口として捉える考え方を示すイメージ

「安定していない」という言葉は、
改善の結論ではありません。

  • どの場面で
  • 何が
  • どう見えているのか

を整理するための、
入口のサインです。

安定を結果として捉え、
評価の視点を整えることで、
何を変えるのか、
あるいは変えなくていいのかを
選べるようになります。

記事の内容を是非参考にしてみてください。

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ここまで読んで、
「自分の場合は運動していいのか迷う」
そう感じた方は、こちらで一度整理できます。

運動していいか迷う人のための「身体の判断ガイド」

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