整体で整えても、すぐ戻る理由

骨盤まわりの状態変化を穏やかに示したシンプルなイメージ

― 「戻る」のは失敗ではありません ―

整体やマッサージを受けたあと、

  • その場では楽になる
  • 姿勢が整った感じがする
  • でも数日すると、元に戻った気がする

そんな経験はありませんか。

このとき多くの方が、

  • 効果がなかった
  • 自分の身体が悪い
  • もっと通わないといけない

と感じてしまいます。

でもまず知ってほしいのは、
「戻る」こと自体が、異常でも失敗でもない
ということです。


整体で起きていることを、整理します

整体による一時的な身体変化を表したイメージ

整体や手技によって起きている変化の多くは、

  • 筋緊張が一時的に下がる
  • 関節まわりの感覚が変わる
  • 可動域が広がったように感じる

といった、即時的な反応です。

これはとても大切な変化ですし、
「意味がない」わけではありません。

ただしここで起きているのは、
身体を“受動的に”整えられている状態です。


なぜ「戻る」と感じるのか

日常動作の中で元の身体の使い方に戻る様子を示したイメージ

人の身体は、
無意識のうちに次のような仕組みで動いています。

  • いつもの立ち方
  • いつもの体重のかけ方
  • いつもの動作の順番

これらは、
**脳と身体が覚えている“使い方のパターン”**です。

整体で一時的に状態が変わっても、

  • 動き方
  • 荷重のかけ方
  • 身体の使い方

が変わっていなければ、
身体は自然と「慣れたパターン」に戻ろうとします。

つまり、「戻る」と感じるのは、身体が悪いからではなく、使い方のパターンが変わっていないために起きる自然な反応です。

これが、
「すぐ戻る」と感じる正体です。


「整えたのに戻る」は、よくある現象です

身体の状態が一定に保たれにくいことを示す抽象的なイメージ

これは骨盤に限りません。

どの部位でも同じことが起きます。

一度整えても、

  • 使い方
  • 感覚
  • 制御

が変わらなければ、
状態だけを保ち続けることは難しいのです。


では、整体は意味がないのか?

身体を整える準備段階を表す落ち着いたイメージ

そうではありません。

整体には、

  • 身体の緊張を下げる
  • 感覚をリセットする
  • 動きやすい状態をつくる

という、重要な役割があります。

ただしそれは、
「ゴール」ではなく「準備段階」
として考えると整理しやすくなります。


大切なのは「その後、何が変わるか」

身体の使い方や感覚の変化に意識が向いている様子のイメージ

ここで一度、視点を整理しましょう。

  • 整体を受けたあと
  • その身体で
  • どう動いているか

ここが変わらなければ、
身体の状態も長くは変わりません。

逆に言えば、

  • 感覚
  • 動き
  • 使い方

が少しずつ変わっていけば、
「戻る」という感覚も小さくなっていきます。


「戻るかどうか」で判断しなくていい

今の身体状態を整理して次の選択を考えるイメージ

整体を受けたあとに考えるべきことは、

  • 戻ったか
    ではなく
  • 今の身体で、何を優先すべきか

です。

  • もう少し整える段階なのか
  • 動きを変える段階なのか
  • まず休ませる段階なのか

それは、
人によって、タイミングによって違います。


次に考えるべき視点

骨盤の不安は、

  • 骨盤だけ
  • 整体だけ

で整理できるものではありません。

骨盤は、
他の部位との関係の中で使われています。

次のページでは、

  • なぜ骨盤だけを整えても変わらないのか
  • どこを一緒に見た方がいいのか

を、もう一段整理します。


ここまで読んで迷いが残る方へ

ここまで読んで、

  • 自分の場合は、今どの段階なのか
  • 整えるべきか、動くべきか
  • それとも様子を見るべきか

迷いが残っている方は、
一度ここで全体を整理できます。

運動していいか迷う人のための「身体の判断ガイド」