「毎日ストレッチをしているのに、体の硬さがあまり変わらない」
「伸ばした直後は少し楽になるけれど、すぐ元に戻ってしまう」
こうした感覚を持っている人は少なくありません。
体が硬いと感じると、
「もっと伸ばしたほうがいいのでは」
「自分は柔軟性が足りないのでは」
と考えてしまいがちです。
ただし実際には、
ストレッチを続けていても柔らかくなりにくいケース が存在することが、
運動学や神経生理学の分野でも指摘されています。
ストレッチしても体が柔らかくならない理由は一つではない

体の硬さは、
必ずしも「筋肉が短くなっている」ことだけで決まるわけではありません。
痛みや不安、疲労がある状態では、
身体は無意識に 防御的な緊張 を作り出します。
このような緊張は、
筋肉そのものの長さというよりも、
神経系によるコントロール が関与していると考えられています【文献①】。
そのため、
防御的な緊張が強い状態でストレッチを繰り返しても、
期待した変化が起こりにくい場合があります。
安定性が不足したままストレッチしているケース

ストレッチの効果は、
単に「どこを伸ばすか」だけで決まるものではありません。
身体を支える 安定性 が不足した状態では、
無意識に別の部位でバランスを取ろうとし、
狙った場所が正確に伸びていないことがあります。
この場合、
本人は「伸びている」と感じていても、
実際には負担が分散しているだけ、ということも起こります。
ストレッチが効かないと感じる背景に、
支持や安定性の問題 が隠れているケースもあります。
「伸びている感じ」と実際の状態がズレていることがある

ストレッチ中の
「効いている感じ」
「伸びている感覚」
これらは、とても主観的なものです。
固有感覚と呼ばれる感覚情報にズレが生じている場合、
実際の身体の状態と、本人の感じ方が一致しないことがあります【文献①】。
その結果、
十分に変化していないのに「やれているつもり」になったり、
逆に必要以上に伸ばしすぎてしまうこともあります。
感覚のズレがある場合、
単純にストレッチ量を増やすだけでは改善しにくいことがあります。
ストレッチが悪いわけではない|効果が出やすい条件

ここまで読むと、
「ストレッチは意味がないのでは?」
と感じるかもしれません。
しかし、ストレッチ自体が悪いわけではありません。
・身体の状態が整理されている
・安定性が確保されている
・無理のない範囲で行われている
こうした条件がそろっている場合、
ストレッチが役立つケースも多くあります。
一方で、
順番や前提が合っていない状態で行うと、効果を感じにくい
ことも報告されています【文献②】。
姿勢や身体の使い方については、
こちらの記事で詳しく整理しています。
▶︎ 姿勢改善がうまくいかない本当の理由|ストレッチや運動だけでは変わらないケース
ストレッチしても変わらなかった人に共通するポイント

ストレッチの効果を感じにくい人には、
いくつか共通点があります。
・評価をせずに方法だけを増やしている
・安定性や支持の問題が整理されていない
・「硬いから伸ばす」という発想だけで続けている
これらは努力不足ではなく、
取り組む視点や順番の問題 であることがほとんどです。
始める前に一度整理してほしいこと

ストレッチを続ける前に、
次の点を一度整理してみてください。
・どんな場面で硬さを感じるか
・伸ばすと安心するか、不安になるか
・一人で調整できていると感じるか
これは「向いていない」と判断するためではありません。
より安全で、納得感のある取り組み方を選ぶための整理です。
まとめ
体が硬いと感じるのは、
努力が足りないからではありません。
多くの場合、
整理すべき視点が違っていただけ です。
無理に伸ばし続ける前に、
一度立ち止まって状態を整理するという選択肢があることも、
知っておいてください。
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