【ピラティスはグループとパーソナル、どちらが向いている?|理学療法士が違いを解説】

ピラティスに興味を持ち、
効果や通う頻度について調べていくと、次に多くの方が悩むのが、

「グループレッスンとパーソナル、どちらを選べばいいのか?」

という点ではないでしょうか。

ピラティスを始める前には、
効果・頻度・年齢・続けやすさなど、知っておきたいことがいくつかあります。
その中でも 「どの形式を選ぶか」 は、
安心して続けられるかどうかに大きく関わるポイントです。

ここでは、理学療法士の視点から
グループとパーソナル、それぞれの特徴と向いている人の違いを整理していきます。


グループレッスンの特徴とメリット

グループレッスンの大きな魅力は、

  • 料金的に続けやすい
  • 周囲と一緒に取り組める一体感がある
  • 運動習慣をつくるきっかけになりやすい

といった点です。

特に、

  • 運動経験がある
  • 大きな不調や痛みがない
  • 楽しさや雰囲気を重視したい

という方にとっては、
グループレッスンはとても良い選択肢になります。

集団での運動は、
モチベーションの維持や運動の継続につながりやすい

という側面もあります。

グループレッスンの注意点(合わないケース)

一方で、グループレッスンには構造的な限界もあります。

  • 動きが基本的に一律になりやすい
  • 一人ひとりへのフィードバックが限られる
  • 痛みや既往歴への細かな対応が難しい

そのため、

  • 腰痛や肩こりなどの不調がある
  • 左右差や動きの癖が強い
  • 「これで合っているのか不安」になりやすい

といった場合、
グループ形式がストレスになることもあります。

これはレッスンの質の問題ではなく、
形式上どうしても起こりうる特徴です。

実際には、グループレッスンを経験したあとに
「もう少し自分の身体を見てほしい」とパーソナルで相談される方も少なくありません。

パーソナルピラティスの特徴とメリット

パーソナルピラティスの最大の特徴は、
個別性の高さにあります。

  • 身体の状態を確認したうえで内容を調整できる
  • その場でフィードバックを受けられる
  • 痛みや不調があっても進めやすい

個別化された運動指導やフィードバックは、
動作の理解や修正に有効であることも知られています。

特に、

  • 動きの癖を修正したい
  • 不調の原因を理解したい
  • 自分の身体をきちんと知りたい

という方にとって、
パーソナルピラティスのメリットは大きくなります。

パーソナルにも向き・不向きはある

ただし、パーソナルピラティスが万能というわけではありません。

  • 料金的な負担は大きくなりやすい
  • 受け身だと変化を感じにくい
  • 自分で考える姿勢が求められる

「任せれば何とかしてくれる」という気持ちだけでは、
効果を実感しにくいケースもあります。

パーソナルは、
一緒に考えながら進めていく形式
だと理解しておくことが大切です。

迷ったときの考え方|どちらが「正解」かではない

グループか、パーソナルか。
この選択で大切なのは、

  • 目的(健康維持か、不調改善か)
  • 現在の身体の状態
  • 運動経験の有無
  • 続けられるかどうか

です。

「どちらが良いか」ではなく、
「今の自分にはどちらが合っているか」
という視点で考えることが、後悔しない選び方につながります。

ピラティスの効果や、
どれくらいの頻度で通うと変化を感じやすいかについては、
こちらの記事で詳しくまとめています。

▶︎ ピラティスはどれくらいで効果が出る?|通う頻度と変化の目安

withのピラティスが向いているのはこんな方

ここまでを踏まえたうえで、
withのピラティスが特に向いているのは、次のような方です。

  • 痛みや不調があり、動くことに不安がある
  • グループレッスンでついていけなかった経験がある
  • 自分の身体をきちんと評価してほしい
  • 運動が久しぶり、または苦手意識がある

withでは、
理学療法士の資格をもつスタッフが身体の状態を確認しながら、
無理のない形で進めることを大切にしています。

その考え方については、
こちらの記事でも詳しくお伝えしています。

▶︎ 理学療法士がいるピラティスとは?|安心して身体を任せたい方へ

まとめ|大切なのは「続けられる形」

グループにも、パーソナルにも、
それぞれ良さと注意点があります。

大切なのは、
自分が安心して、無理なく続けられる形を選ぶこと。

ピラティスを始める前に、
他にも知っておきたいポイントがあります。

年齢や運動経験、
「続けられるか不安」という気持ちについては、
こちらの記事でまとめています。

▶︎ ピラティスを始める前に知っておきたいこと

是非一つの参考にしてみてください!

参考文献(PubMed)

  1. Kloubec JA. Pilates for improvement of muscle endurance, flexibility, balance, and posture. J Strength Cond Res. 2010.
  2. Wells C, Kolt GS, Bialocerkowski A. Defining Pilates exercise: a systematic review. Complement Ther Med. 2012.
  3. Granacher U, et al. Effects of core instability strength training on trunk muscle strength and balance. Gerontology. 2013.
  4. Behm DG, et al. The role of instability with resistance training. J Strength Cond Res. 2010.
  5. Wulf G, Lewthwaite R. Optimizing performance through intrinsic motivation and attention for learning. Psychonomic Bulletin & Review. 2016.