O脚は運動だけで改善する?|評価が必要なケースと注意点

O脚が気になり運動やストレッチを続けているが、思うように変化せず悩んでいる様子を表したイメージ

「O脚が気になって、内ももを鍛えたりストレッチをしている」
「動画を見てエクササイズを続けているけれど、見た目があまり変わらない」

このような悩みを抱えている人は少なくありません。

O脚というと、
「筋力不足」「柔軟性の問題」
といったイメージを持たれやすく、
運動やストレッチで改善しようとする方も多いです。

もちろん、それらが役立つケースもあります。
ただし実際には、運動だけでは整理しきれないO脚のケースが存在することも、運動学や臨床研究の分野で指摘されています。


O脚は「脚の形」だけの問題ではない

O脚が脚の形だけでなく、姿勢や立ち方、全身の使い方と関係していることを示すイラスト

O脚は、単に脚の骨の並びや筋肉の問題だけで起こるものではありません。

  • 立ち方
  • 歩き方
  • 荷重のかかり方
  • 骨盤や体幹の安定性

こうした要素が組み合わさって、結果としてO脚のように見えているケースも多くあります。

つまり、O脚は
静止した「形」ではなく、動作や姿勢の中で選択され続けている「状態」
として捉える必要があります【文献①】。


運動やストレッチをしても変わりにくい理由

運動やストレッチを行っても、日常の立ち方や荷重の癖が変わらずO脚が戻ってしまう様子を示すイラスト

「内ももを鍛えているのに変わらない」
「ストレッチをしても脚のラインが戻ってしまう」

こうした場合、
筋肉そのものよりも、荷重や動作の癖が変わっていない可能性があります。

例えば、

  • 立位や歩行で外側に体重を乗せやすい
  • 股関節や足部の安定性が低い
  • 体幹から下肢への力の伝わり方が不安定

このような状態では、
一時的に筋肉へ刺激を入れても、日常動作の中で元の使い方に戻りやすくなります。

運動だけを「上乗せ」しても、
土台となる使い方が整理されていなければ、見た目の変化につながりにくいことがあります【文献②】。


O脚改善がうまくいかない人の特徴①

O脚改善のために多くの運動やストレッチ情報に囲まれ、何を選べばよいか迷っている様子を示すイラスト

評価をせずに方法だけを増やしている

SNSや動画で見たエクササイズを次々と試し、
「これも違う」「あれも合わない」と方法が増えていく。

この状態は、O脚に限らず、改善が遠回りになりやすい典型例です。

O脚には個人差が大きく、

  • 股関節由来なのか
  • 膝周囲なのか
  • 足部の影響が強いのか

原因は人によって異なります。

評価を行わずに方法だけを当てはめることには限界がある、
という点は多くの運動介入研究でも指摘されています【文献③】。


O脚改善がうまくいかない人の特徴②

脚のラインだけに注目し、骨盤や体幹、足部の影響が見落とされている状態を示すイラスト

「脚だけ」を見てしまっている

O脚が気になると、どうしても
「太もも」「膝」「ふくらはぎ」
といった局所に意識が向きがちです。

しかし、

  • 骨盤の傾き
  • 体幹の安定性
  • 足部の接地や支持

こうした全身の要素が影響しているケースでは、
脚だけを見ても本質的な変化は起こりにくくなります。

O脚を「脚の問題」としてだけ扱わない視点が重要です【文献①】。


O脚改善がうまくいかない人の特徴③

脚の形を無理に整えようとして、身体に不自然な力が入っている様子を示すイラスト

見た目の修正を急いでしまう

「早く真っ直ぐにしたい」
「形を整えたい」

この気持ちは自然ですが、
見た目の修正を優先しすぎると、
かえって不自然な力の入り方につながることがあります。

無理に脚を閉じようとしたり、
力で形を作ろうとすると、
別の部位に負担が移るケースも少なくありません【文献④】。


O脚が変わりやすい人に共通するポイント

姿勢や動作を評価しながら、全身の使い方を整えてO脚改善に取り組んでいる様子を示すイラスト

O脚に変化が出やすい人には、いくつかの共通点があります。

  • 立位や歩行の癖を含めて評価している
  • 安定性や荷重のかかり方から整理している
  • 見た目よりも「使い方」を優先している

こうしたアプローチは、
一時的な変化ではなく、日常動作の中での変化につながりやすいとされています【文献②】。


始める前に一度整理してほしいこと

O脚に関する悩みや身体の使い方を、一度立ち止まって整理して考えている様子を表したイラスト

O脚を改善しようとする前に、次の点を一度考えてみてください。

  • どんな場面で脚の外側に体重が乗りやすいか
  • 立っているときに左右差を感じないか
  • 運動中、脚以外が疲れやすくなっていないか

これは「向いていない」と判断するためのものではありません。
より安全で、遠回りしないための確認です。

O脚が変わらないのは、努力不足ではありません。
多くの場合、
取り組む順番や視点が合っていなかっただけです。

運動を増やす前に、
一度立ち止まって身体の状態を整理する。
そんな選択肢があることも、知っておいてください。

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【文献①】
Neumann DA.
Kinesiology of the Musculoskeletal System.

【文献②】
Hodges PW, et al.
Postural control and movement dysfunction.

【文献③】
Bennell KL, et al.
Exercise and lower limb alignment research.

【文献④】
McPoil TG, et al.
Lower extremity biomechanics and alignment.